犯した罪があった

 私の罪は、「僻み」だった。

 物事をマイナスに見るひねくれ者は、いずれ身を崩す。

 罪を自覚し悔い改めると、胃の穴はふさがり、喜びと生きる希望が戻ってきた。

 

 僻みとは、たとえば、何かにつけて粗を探す傾向。

 僻みとは、たとえば、炎上精神。

 僻みとは、たとえば、誰かの発言に対して「~何だけど、~」とか「でも」「そういう可能性はあるが、」とか言う傾向。

 僻みとは、たとえば、ケチを付ける心。

 僻みとは、たとえば、物事を冷笑して、皮肉して、自分だけ満足すること。

 

 インターネットの利用が、僻みを呼ぶのかもしれない。

 インターネットの危険性は、僻みの精神にある。

 私の知らない掲示板の世界では、僻みを越えた暗澹たるモンスターがいるのだと思う。

 

 物事をプラスに捉える。そんな単純なことが、大切なことだった。

 人は暖かい。日光は気持ちがよい。小鳥は可愛い。川や森は綺麗だ。そんな単純なことが、大切だった。素直で素朴な互いの思いやりが、大切だった。素直で愛を知り愛を与える者が愛されるように。