穴埋め問題もしくは音読

 漢検準一級の勉強をしている。

 少し勉強方法の見直しをしてみる。

 

 今までは、穴埋め問題を作って、復習していた。

 しかし、単に例文を音読する方法も、検討の余地があるかもしれないと思ってきた。

 なぜかというと、穴埋め問題は、実際、穴が空いた状態の文章を多く見ることになる。すると、文脈を含めた記憶というよりも、穴を埋めるという点にフォーカスがいく。

 たとえば、「不意に外国語で道を聞かれ____した。」(答えが一意でないのはわざとです)

 

 単語の穴埋めにすると、その単語単位での記憶に重点が置かれる気がする。

 文章全体にすると、文脈ごと文章単位での記憶に重点が置かれる気がする。

 

 なぜこんなことになるかというのは、僕が視覚的に覚えるような傾向があるから。高校の頃の漢字小テストでも、書いて覚えるよりは、眺めて覚える傾向が高かった。かといって、それが合っている、よい方法だったのかは別であるが。

 

 (ちなみに上の穴埋め問題の答えは、「へどもど」となっている)

 

 どちらもやればいいという話はある。勉強の効率は意外にも、主観と異なるという話も聞く。

 こうごちゃごちゃ書きながら、穴埋め問題には敵わない気がしてきた。それに、想像で補った文章全体を見ることだってできる。記憶の程度は、再生や負荷の量、つまり思い出そうとしただけ記憶に残るとも聞くから、楽な方は避けたほうがよいと思われる。

 

 何か違う。穴埋め問題を作るときに、穴埋めの箇所を、僕の場合は横線で済ましているから、「書き練習」が一つ減るところに違和感を持っていたのではないか。

 つまり、覚えたい言葉を書くという行為は記憶の定着に寄与するものと思われるが、穴埋め問題作成時には、それができない(書かないから)。

 赤シート青シートのようなものを使うという方法もある。そういえば、色付きのボールペンがほしいと思っていたのだから、この機会に買うというのもありかもしれない。

 

 勉強方法というのは、車でいうタイヤのようなものだから、改善の可能性を意識しつつ努めたい。